ニュース 石油・化学 作成日:2019年4月9日_記事番号:T00082872
台塑集団(台湾プラスチックグループ)の第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)にある台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)の芳香族炭化水素(AH)第3プラントが、7日発生した火災で操業停止となったことについて、台化は8日、売上高への影響は月間10億台湾元(約36億1,000万円)との試算を明らかにした。9日付工商時報が報じた。
台プラグループは8日、市民に謝罪し、損害を賠償すると表明した(8日=中央社)
台化は、同プラントの主要製品のうち、ベンゼンは自社のスチレンモノマー(SM)、フェノール生産用に供給しているが、SM、フェノールプラントは保守点検中のため、売上高への影響は軽微と説明した。一方、他社に販売しているパラキシレン(PX)は約3万トン、月10億元の損失が出ると予想した。
同プラントでの出火原因は液化天然ガス(LPG)パイプラインから気体が漏れ爆発、発火したこととみられている。台化は、台プラグループはこれまで146億元を投じて六軽のパイプライン交換を進めてきたが、今回の事故を受けて交換を急ぎ、早期の稼働再開を目指すと表明した。
台化は4月中旬から5月まで、AH第1プラントの年次保守を計画しており、第3プラントの稼働が再開するまで第2プラントのみの操業となるため、AHの供給が逼迫(ひっぱく)する見通しだ。
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