ニュース 食品 作成日:2019年4月9日_記事番号:T00082873
「アップルサイダー(蘋果西打)」で知られる大西洋飲料で株主との不明朗な資金往来に加え、独立董事(社外取締役)の資格が規定を満たしていないことなどが次々と明らかになり、同社の株式は8日から売買停止となった。売買再開のめどは立っておらず、このまま上場廃止となる可能性も出てきた。9日付蘋果日報が伝えた。
アップルサイダーは昨年、異物の沈殿で商品を回収するトラブルも発生していた(3日=中央社)
まず、大西洋飲料では手持ち現金が6四半期で87%(2億6,000万台湾元=約9億4,000万円)減少した。大西洋飲料は大株主の国信食品、旭順食品に多額の融資を行っていたが、会計士に明確な説明を行うことができず、2018年の決算資料の監査意見が「不表明」となる異例の状況となっていた。
国信食品は「健健美」「金蘋果」などのブランドで知られる飲料メーカー。旭順食品はファストフード店「ロッテリア」を展開する企業。
大西洋飲料、国信食品、旭順食品の董事の顔触れが同一でありながら、国信食品が大西洋飲料の監察人を務め、なおかつ国信食品と旭順食品が互いを監察人としている。
さらに、大西洋飲料の独立董事を国信食品の協理代行と食品課長が務めていることも判明した。これは独立董事の選任規定に明らかに違反するものだ。
太平洋飲料の株価は、連休前の今月2、3日にいずれもストップ安を記録し、8.75元まで下落していた。
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