ニュース 食品 作成日:2019年4月9日_記事番号:T00082875
食品・飲料を主力とする泰山集団傘下の欽泰国際が2014年から16年にかけて、電子部品の受注をでっち上げ、業績を粉飾した後、国泰世華商業銀行(キャセイ・ユナイテッド・バンク)や台中商業銀行など銀行18行から14億台湾元(約50億5,000万円)の融資を不正に受けていたとして、台北地方検察署は8日、関係先3カ所を家宅捜索し、4人から事情聴取を行った。9日付工商時報が伝えた。
欽泰国際は1991年に設立され、泰山企業の「八宝粥」などの商品を海外に輸出している。泰山企業は欽泰国際に18.9%を出資している。一連の不正融資で銀行は10億元近い不良債権を抱えた。
問題の融資は、泰山企業と関係が深い中国の台湾系電子部品貿易商社、欽泰国際(台湾の欽泰国際とは別会社)が上海普天郵通科技への売掛金17億元を回収できなくなったことから、台湾の欽泰国際が中国の欽泰国際に代わり、資金を借り入れたとされるものだ。
中国の欽泰国際には泰山企業の詹雅琳董事の兄、詹舜淇氏が100%を出資しているが、泰山企業からの直接出資はない。
詹舜淇氏は台湾の欽泰国際の事業が電子部品と無関係でありながら、大量の電子部品受注をでっち上げ、業績を水増ししていた。
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