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蔡・頼会談で溝埋まらず、民進党の総統候補選び


ニュース 政治 作成日:2019年4月9日_記事番号:T00082881

蔡・頼会談で溝埋まらず、民進党の総統候補選び

 民進党の総統候補指名レースで、卓栄泰同党主席は8日、再選を目指して出馬する蔡英文総統と、急きょ出馬表明した頼清徳前行政院長の会合をセッティングしたが、両者の溝は埋まらず、候補者の一本化は極めて難しい状況となった。9日付聯合報が伝えた。

/date/2019/04/09/17lai_2.jpg蔡総統との会合後にメディアの質問を受ける頼前行政院長。党内では正面対決の結果、分裂が起きることへの懸念がますます高まっている(8日=中央社)

 会談の内容は非公開だが、卓主席は「当事者がそれぞれ考えと立場を表明した」と説明した。

 蔡総統は同日夜、LINEの公式アカウントを通じて、「われわれは後退したことはない。全ての辣台派(台湾を守るために勇敢に発言する勢力という意味の新語)を結集し、台湾の民主主義、台湾の自由を守っていく。台湾のために団結しさえすれば、勝つことができる」と発言し、あくまでも再選を目指す姿勢を改めて示唆した。

 これに対し、頼前行政院長は取材陣に対し、「(蔡総統との)会談では党内予備選のプロセスをしっかりと終えたいと改めて表明した。この土地と国家人民に対する使命感は変わっていない」と述べ、出馬意向に変わりはないことを強調した。

 予備選立候補者の調整期間は12日に終了する。13日と14日にはテレビを通じた政見発表会が行われ、その後の世論調査で民進党の総統候補を決定することになる。