「アップルサイダー（蘋果西打）」で知られる大西洋飲料は14日、董事会を開き、孫幼英総経理が証券交易法（証券取引法）違反と特別背任の疑いで逮捕されたことを受け、孫氏を総経理職から解任した。同時に江国貴董事長も退任した。15日付工商時報が伝えた。
後任には、内部監査責任者の王鎮民氏が内部監査責任者を辞任した上で、株主の嘉隆国際実業を代表する形で董事長兼総経理に就任した。
ただ、大西洋飲料では11日から13日にかけ、会計監査法人と会計士の変更、内部監査責任者の辞任などが相次ぎ、コーポレートガバナンス（企業統治）、監査機能、リスク管理に空白が生じた格好で、新たに監査済みの財務資料を適正に発表できるかや、株式の売買を再開できるかはまだ不透明だ。
大西洋飲料は会計士が2018年決算資料の監査意見を「不表明」とし、８日から株式の売買が停止されている。
