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作成日:2008年6月23日_記事番号:T00008299
台北の自転車道、利用者から不満続出
台北市と台北県の河川敷には目下、全長300キロを超える自転車道が敷設されており、最近の自転車ブームで利用者が急増している。ところがこの自転車道、車両の進入を禁止するポールの設置に問題があったり、トイレや夜間照明が不足するなど問題が山積みで、自転車族の不満が続出している。
自転車道の利用者が最も頭を抱えているのが、自動車やバイクの進入を防ぐために設置される進入禁止用ポールの問題だ。台北市ではポールの設置場所が悪いため、かえって自転車の走行が妨げられる場所が多い。台北県ではコンクリートブロックなどで代替しているためにバイクが進入し、自転車道を横行している光景がよく見られる。
トイレや夜間照明の不足も大きな問題だ。社子島など、野良犬が自転車を追い掛ける事件が多発しているエリアもある。台北県ではアスファルトやコンクリート、レンガ、木桟道など自転車道の材質も多種多様で、雨に濡れると滑りやすい危険な区間もある。現在位置を示す標識がほとんどないことも指摘されている。
台北県水利局はこうした利用者の不満の声に対し、直ちに着手できる問題は2週間以内に解決する方針だ。利用の多い区間から夜間照明を増やし、定期的に自転車道の実地調査を行うという。
台北市は進入禁止用ポールの設置については既に改善に着手しており、取り締まりも強化。夜間照明は、関山、美堤、華中、迎風などの河川敷で優先的に増設する予定で、予算も編成済みだ。利用者から要望のある野良犬については、広すぎて取り締まりようがなく、残念ながら根絶は困難だという。