ニュース 金融 作成日:2019年4月16日_記事番号:T00083003
生命保険大手の南山人寿保険は新規株式公開(IPO)を計画していたが、金融監督管理委員会(金管会)に申請を事実上却下されていたことが分かった。16日付蘋果日報が伝えた。
金管会の施瓊華保険局長は15日、事実関係を認め、南山人寿がIPO申請基準の一部を満たさなかったため、同社に申請を取り下げさせたと説明した。
南山人寿は、金管会が生命保険会社のIPO審査基準を定めて以降、IPO申請が却下された初のケースとなる。消息筋によると、南山人寿は自己資本比率が金管会の定める5.5%という最低基準を満たさなかったために申請を却下されたもようだ。南山人寿は昨年末時点の自己資本比率が3%にまで低下。その後、株式・債券市場の反発で3月末には5.4%まで回復したが、依然として基準を下回っている。南山人寿は今年245億台湾元(約890億円)規模の増資を計画しており、増資後の自己資本比率は5.9%に改善が見込まれる。
南山人寿は「金管会の要求に従い、基準を満たすかどうかを逐一検討し、手続きに従って処理する」とコメントした。
金融持ち株会社系ではない生命保険会社で上場していないのは南山人寿を含む4社で、南山人寿は昨年6月に株式上場を申請していた。その後、金管会は今年3月14日に収益力、債務償還力、適法性、その他基準から成るIPO審査基準を明らかにしていた。
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