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尖閣沖の漁船沈没事故、謝罪で幕引き


ニュース 政治 作成日:2008年6月23日_記事番号:T00008301

尖閣沖の漁船沈没事故、謝罪で幕引き

 
 尖閣諸島(台湾名・釣魚台)沖の日本領海内で海上保安庁の巡視船と衝突した台湾の遊漁船が沈没した事故で、日本の対台湾窓口機関である交流協会台北事務所の舟町仁志副代表は20日、遊漁船の何鴻義船長を訪ね、第11管区海上保安本部の那須秀雄本部長が「心からのおわび」を表明した書簡を手渡した。


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何鴻義船長(左)に謝罪文を手渡す舟町仁志副代表(右)。遊漁船の領海侵犯を不問にしたままの謝罪に、「姿勢が安易過ぎる」という批判も起きている(20日=中央社)

 21日付中国時報などによると、台湾総統府筋は、交流協会による謝罪は日台双方の「高いレベルの接触」による結果だと語った。何船長への謝罪は日本側が進んで表明したかったという。台湾側も日本政府の対応を評価しており、事態は収拾が図られる見通しとなった。

 一方、交流協会の池田維台北事務所代表は同日、欧鴻錬外交部長と会談し、改めて謝罪の意向を伝えた。池田代表は今回の事態を「雨降って地固まる」と表現し、欧外交部長も事態の円満な解決を評価した。台湾側は日本側と沈没した遊漁船に関する賠償交渉を進め、尖閣諸島海域での漁業権交渉も前進させたい考えだ。