ニュース 社会 作成日:2019年4月17日_記事番号:T00083039
台湾軍で情報戦や心理戦を担当する国防部政治作戦局心戦大隊は今週14日に記者会見を開き、戦場で敵兵に配布し、投降を促すための「プロパガンダ食品」を紹介した。その画像が中国のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で拡散し、ネットユーザーたちの物笑いの種となっている。
「投誠」の文字がくっきりと印刷されたカップ麺など。希少グッズとして収集の対象とするには良いかもしれない(中央社)
プロパガンダ食品には中国の人民解放軍兵士を対象としたもので、即席麺やチョコレートパイ、クッキー、キャラメル、エッグロール、ミネラルウオーターなどが含まれる。
中身は全て市販の商品を利用したものだが、パッケージには中国で使用される簡体字で「中華民国国軍」や、投降を意味する「投誠」という文字がブランド名のように記されている。さらに「武器を置く」「両手を上げる」「商品の箱を持つ」「わが軍に投降する」と、投降までの手順や投降可能な地点を記した地図なども記載されている。
これらの画像が、中国最大のSNS、微博(ウェイボー)上にも拡散されると、中国のネットユーザーから、「まだこんな作戦をやっているのか」「人民解放軍の食料補給力をばかにしているのか?」「中国の兵士を笑い死にさせる作戦か」「茶葉蛋(中国茶のゆでたまご)がないなら投降しない」といったコメントが相次ぎ、物笑いの種となっている。
台湾ユーザーからもさすがに軍を揶揄(やゆ)する声が上がっている。21世紀に至ってもプロパガンダ食品とは、国防部の発想は依然国共内戦当時のままなのだろうか。
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