ニュース 電子 作成日:2019年4月18日_記事番号:T00083043
経営混乱が続く液晶パネル用偏光板大手、誠美材料科技(CMMT)を巡り、台北地方検察署は17日、葉美麗副董事長が子会社を利用して外国企業との取引をでっち上げ、会社資産を不正に流用した証券交易法特別背任の疑いで、葉副董事長ら13人に事情聴取を行うとともに、関係先6カ所を家宅捜索した。18日付経済日報が伝えた。
問題となっているのは2件の架空取引。まず、CMMTの子会社「茂豊」は2018年8月、「郡宏光電」からITO(酸化インジウムスズ)導電膜を215万米ドルで調達したとされる。葉副董事長は郡宏光電の董事を兼任している上、ITO導電膜は当時の段階で既に時代遅れで廃棄物同然の在庫だったため、架空取引が疑われている。
さらに、CMMTは同年9月、茂豊を通じ、286万米ドルで調達したITO原膜を巡っては、葉副董事長の娘が責任者を務める英領バージン諸島の企業が香港に設けた口座経由で、代金が郡宏光電に還流していた。
この他、葉副董事長は同年10月、立法委員の秘書に郡宏光電の株式を安値で購入させ、その後子会社経由で高値で買い戻していた。
CMMTは「検察に真相を究明してもらいたい。捜査には全面的に協力し、資料提出に応じる」とコメントした。
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