ニュース 電子 作成日:2019年4月19日_記事番号:T00083075
市場調査会社、IHSマークイットの謝勤益(デビッド・シェイ)シニアディレクターは18日、液晶パネル業界の増産ペースが急激なため、今年はチップ・オン・フィルム(COF)基板、偏光板が供給不足に、2020年にはガラス基板が供給不足に陥ると予測した。19日付工商時報などが報じた。
謝シニアディレクターは、パネルは下半期に供給過剰になると予測しており、友達光電(AUO)、群創光電(イノラックス)にとって厳しい状況となりそうだ(18日=中央社)
昨年はドライバIC、今年はCOF基板や偏光板と、部品の供給不足は今後数年続くと予想される。第10世代以上のガラス基板の工場はパネル工場の近くに建設されているが、第8.5世代以下のガラス基板工場は足りておらず、下半期よりガラス基板の供給が逼迫(ひっぱく)し、20年に不足する可能性がある。
計画によると、中国では22年までに第8.5世代以上のパネル工場が19基、LTPS(低温ポリシリコン)や有機EL(OLED)などの中小型パネル工場が19基できる。中国の今年の液晶パネル生産能力は世界市場シェア50%以上で、有機ELパネルも今後、世界市場シェアが40%まで上昇する見込みだ。
サムスン電子は4月より第8.5世代液晶パネル生産ラインを、量子ドット(QD)と有機EL(OLED)の利点を組み合わせた新技術「QD-OLED」パネル生産ラインに転換している。謝シニアディレクターは、サムスンは第8.5世代の液晶パネル工場4基、第7.5世代工場2基を擁しており、今後の工場閉鎖の時期が市場の需給に影響すると指摘した。
パネル価格は4~5月に上昇するが、需要増加を反映したものではないので、川下の在庫が増え、6~7月には価格上昇は止まる見通しだ。
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