ニュース 電子 作成日:2019年4月22日_記事番号:T00083095
陳其邁行政院副院長は19日、年内~来年1月にも通信キャリアに対し、第5世代移動通信(5G)の免許を交付すると表明した。従来計画より半年早まった。米国と韓国を追い掛け、来年上半期にも5Gサービスが始まる見通しとなった。22日付経済日報などが報じた。
陳行政院副院長(左)は19日、未来商務展(フューチャー・コマース)を視察し、5GやAI(人工知能)時代の到来によって市民の生活が変わると指摘した(19日=中央社)
市場では、行政院は今年10月より申請を受け付け、早ければ来年1月11日までに第1回入札を行うとみられている。
通信キャリア最大手、中華電信は、5Gネットワークの構築には、周波数の割り当て免許取得から半年以上かかると指摘した。台湾大哥大(台湾モバイル)と亜太電信(アジア・パシフィック・テレコム)は、電信管理法を早期に成立させ、5Gネットワークの共用を認めてほしいと表明した。
5Gは4月上旬、米国と韓国の通信キャリアが世界に先駆けてサービスを開始した。中国、英国、スイス、フィンランドでも近くサービスが始まる見通しだ。4Gで出遅れた台湾は、5Gサービスでは先頭グループに入り、5G商機を今後10年にわたって獲得したい考えだ。
HTCの5Gルーター、採用続々
5Gサービス開始に伴い、スマートフォンをはじめ5G対応機器の調達が増え、宏達国際電子(HTC)など機器メーカーや台湾積体電路製造(TSMC)など半導体メーカーに商機をもたらしそうだ。
HTCは、5G対応モバイルルーター「HTC 5G Hub」が、▽米スプリント▽オーストラリアのテルストラ▽英スリー▽独ドイツテレコム▽スイスのサンライズ▽フィンランドのエリサ──など各国の通信キャリアに採用された。
▽緯創資通(ウィストロン)傘下の啓碁科技(WNC)▽華碩電脳(ASUS)傘下の亜旭電脳(アスキー・コンピューター)──は近く、スイスの通信キャリア向けに5Gルーターとユーザー設備を出荷する。
証券会社は、5G対応スマホや5G関連機器向けの出荷増加で、今年の半導体景気が盛り上がると予測した。▽ファウンドリー最大手、TSMC▽サーバー用DRAM大手、南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)▽デジタルカメラ用レンズ最大手、大立光電(ラーガン・プレシジョン)──や、▽聯華電子(UMC)▽メモリー大手、旺宏電子(マクロニクス・インターナショナル、MXIC)▽パッケージング・テスティング(封止・検査)大手、力成科技(パワーテック・テクノロジー)▽穏懋半導体(ウィン・セミコンダクターズ)──などに注目が集まっている。
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