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江蘇省の化学工場8割削減か、進出台湾企業への影響懸念


ニュース 石油・化学 作成日:2019年4月22日_記事番号:T00083106

江蘇省の化学工場8割削減か、進出台湾企業への影響懸念

 中国では3月21日に江蘇省塩城市の江蘇天嘉宜化工で爆発事故が発生して以降、化学工場の事故が相次いでおり、当局が規制を強化している。江蘇省では2022年までに化学工場の数を1,000基以下へと8割削減すると伝えられており、▽台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)▽双鍵化工(ダブル・ボンド・ケミカル、DBC)▽中国石油化学工業開発(CPDC、中石化)──などへの影響が懸念されている。21日付経済日報などが報じた。

 台化は、同爆発事故以降、江蘇省では多くの川下メーカーが生産停止、減産を命じられたため、化学原料の需要が減少したと説明した。

 双鍵化工は塩城工場の生産を停止した。同工場は同社の最重要拠点で、売上高全体の35%を占める。

 中石化が同省如東県に設置した工場は、第2四半期の稼働を予定していたが、同爆発事故で見通しが不透明になった。

 証券会社は、米中貿易戦争による需要急減で生産を停止した化学メーカーが春節(旧正月)明けの需要回復で稼働を再開したため、パイプラインの残留ガスを原因とする事故が相次いでいると指摘した。