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3月輸出受注9%減、スマホは回復基調【図】


ニュース その他分野 作成日:2019年4月23日_記事番号:T00083130

3月輸出受注9%減、スマホは回復基調【図】

 経済部統計処が22日発表した3月の輸出受注総額は385億9,000万米ドルで、前月比33.5%増、前年同月比9%減と、5カ月連続の前年割れだった。ただ、情報通信技術(ICT)製品は0.1%減にとどまった。統計処は、スマートフォンの輸出受注が増えた他、ネットワーク機器の成長が続いているためと指摘した。23日付工商時報などが報じた。

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 3月の輸出受注は、主要製品別、主要国・地域別いずれも前年割れだった。

 主要製品別では、スマホなどICT製品は107億9,000万米ドルで前年同月比0.1%減少した。半導体など電子製品は100億6,000万米ドルで11.1%減だった。液晶パネルなど光学器材は19億4,000万米ドルで7.7%減だった。

 統計処は、今後ハイエンドのスマホや高性能計算(ハイパフォーマンスコンピューティング、HPC)需要の高まりに伴い、半導体の在庫解消が進む他、▽AI(人工知能)▽IoT(モノのインターネット)▽車載用▽第5世代移動通信(5G)──など新技術で、ICT製品や電子製品の輸出受注が回復すると予測した。

機械、22%減

 従来型製品は軒並み2桁減少だった。機械は18億2,000万米ドルで前年同月比22.5%減と、主要製品で最も減少幅が大きかった。うち中国からの輸出受注は36%減少した。米中貿易戦争で中国投資の意欲が減退し、台湾の機械設備需要が減少している表れだ。

 主要国・地域別では、中国(香港含む)が99億米ドルで前年同月比13.7%減と、最も減少幅が大きかった。次いで、▽東南アジア諸国連合(ASEAN)、37億3,000万米ドル(11.2%減)▽米国、107億7,000万米ドル(9.7%減)▽日本、22億4,000万米ドル(5.8%減)──の順だった。

下半期は好転予測

 第1四半期の輸出受注総額は1,079億8,000万米ドルで前期比22.9%減、前年同期比8.4%減と、2010年以来の同期で最も減少幅が大きかった。

 統計処の林麗貞処長は、世界経済減速、原材料価格の低迷で、最終製品の需要が弱いが、下半期には好転すると予測した。