外食大手、王品集団はこのほど、中国・上海市中心部の人気観光地、外灘（バンド）にある歴史的建造物「外灘22号」内に、新ブランドのレストラン「The WANG（ザ・ワン）」を開設した。ステーキを中心とした高級フランス料理を提供、グループ内でも最高級ブランドに位置付けられ、今後は北京、深圳、広州、杭州、成都、武漢、南京などの大都市で店舗開設を検討、台湾でのオープンも視野に入れる。24日付経済日報が報じた。
３月末現在、王品は中国でステーキレストラン「王品牛排」を65店舗展開しているが、中国人の平均所得の急激な上昇、食に対する意識の高まり、「モートンズ」など欧米ステーキ店の相次ぐ進出で、王品からかつての高級ブランドとしてのイメージが失われつつある。このため、約２年前から新たな高級ブランドの創設を検討していた。
100年以上の歴史を持ち、高級レストランが数多く集まる激戦区にオープンしたザ・ワンは座席数40席、28～40歳の生活の質へのこだわりの高い市民をターゲットとし、平均消費額は700～800人民元（約１万1,700～１万3,300円）を想定している。
