産業用コンピューター（ＩＰＣ）メーカー、樺漢科技（エノコン）は24日、ドイツ子会社でシステムインテグレーター（ＳＩ）のＳ＆Ｔを通じ、スイスのソリューションベンダー、Amanox Solutionsの５万1,240株を1,180万スイスフラン（約13億円）で取得し、出資比率を100％としたと発表した。Amanox社は急速に業績を伸ばしているとされ、買収によりエノコンの業績への貢献が見込まれる。25日付工商時報が報じた。
エノコンの朱復銓董事長は先ごろの業績説明会で、今年はＯＤＭ（相手先ブランドによる設計・生産）事業、ＩＰＣブランド事業とともにシステムインテグレーション（ＳＩ）事業を経営の柱に据えると表明。Ｓ＆Ｔ傘下のコントロン社は欧州ＳＩ市場で高いシェアを保っており、今後も引き続きソフトウエアとハードウエアの統合サービスを提供していくと語っていた。
今回のAmanox買収について業界では、エノコンの利益に貢献が期待できる他、ＳＩ事業をさらに拡大できるものと観測されている。
