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作成日:2008年6月23日_記事番号:T00008325
ハイテクメーカー、求人合戦スタート
大学の卒業シーズンを迎え、パネル大手の友達光電(AUO)と奇美電子(CMO)が各5,000人の求人を行い、鴻海精密工業や華碩電脳(ASUS)も100人以上の幹部予備軍を募集、宏達国際電子(HTC)も「台湾株価王」を呼び声に人材の獲得を目指すなど、ハイテク各社で人材争奪戦が過熱しているもようだ。23日付経済日報が報じた。
台湾南部に拠点を構え、グループ内に医療施設、農場などを保有する奇美電は、「温かさ」を売りに北中部から1,500人のエンジニアの獲得を目指す。パネル業界ではこのほか中華映管(CPT)が1,200人を募集する。
鴻海精密工業は、台湾では管理職の募集を主としており、幹部および中級主管候補に700人の採用を計画している。福利厚生が充実し、「気前がよい」と言われる同社の初任給は、修士修了のエンジニアで4万元からで、さらに自社株の支給もある。鴻海は「仕事が厳しい」との評判だが、それでも試してみたいと思う者は多いようだ。
今年が分社元年に当たる華碩は、自社ブランド業務で世界各地に販売拠点を設けており、ブランド力の育成、販路拡大および研究開発(R&D)における人材の需要が高い。今年同社では300~500人の募集を予定している。
ファウンドリーの台湾積体電路製造(TSMC)と聯華電子(UMC)は、毎年夏休み期間に学生を集め、「夏期実習生計画」を実施して人材データを収集しているが、採用活動は時期に関係なく行っている。TSMCは女性ハイテク人材を専門的に募集する部所も設置している。