中国の通関統計によると、同国における2018年の輸出額上位200社に、５年連続１位となった鴻富錦精密電子（鄭州）を含め、鴻海科技集団（フォックスコン）傘下企業が17社ランクインし、輸出額は３兆台湾元（約10兆8,000億円）に上ったことが明らかとなった。鴻海は20年の総統選挙に向け国民党予備選に出馬を表明した郭台銘（テリー・ゴウ）氏が董事長を務めており、同グループの中国での事業展開にも注目が集まっている。30日付自由時報が報じた。
鴻富錦精密電子（鄭州）はアップルのスマートフォン、iPhoneの世界最大の生産拠点を河南省に展開しており、昨年の輸出額は2,128億4,000万人民元（約３兆5,400億円）に上った。また中国における鴻海の総本部とされ、８Ｋや第５世代移動通信（５Ｇ）関連事業を主導する富泰華工業（深圳）の輸出額は1,239億1,000万人民元で２位に入った。
この他、アップルのタブレット端末、ｉＰａｄを生産する鴻富錦精密電子（成都）が10位、産業用ロボットや光ケーブルなどを手掛ける富士康精密電子（太原）が18位、ゲーム機を生産する鴻富錦精密電子（煙台）が26位、サーバーを生産する鴻富錦精密電子（天津）が51位だった。
