ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台化の六軽AHプラント、全面再開は年末以降か


ニュース 石油・化学 作成日:2019年5月2日_記事番号:T00083288

台化の六軽AHプラント、全面再開は年末以降か

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)の第6ナフサ分解プラント(雲林県麦寮郷、通称六軽)にある台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)の芳香族炭化水素(AH)第3プラントは、4月初旬に発生した火災で、川上のプロセスを担う設備が破損し、政府の承認手続きが必要となることから、全面的な再稼働は今年末にずれ込む見通しとなっている。当初は1カ月程度で生産を再開すると予想されていた。2日付経済日報が報じた。

 台化は先週、法人説明会を開催した。その際の説明によると、火災で破損した設備は主にパラキシレン(PX)の川上プロセスに関わるもので、川下プロセスに関する設備は被害を受けておらず、政府の許可が得られれば、第3四半期初めにも稼働再開が可能だ。これまでの経験から、一貫生産の試運転は約半年かかるため、量産は早くても第4四半期とみられている。

 一方、スチレンモノマー(SM)、フェノール類、アセトン、高純度テレフタル酸(PTA)などその他の川下製品の生産設備には被害がなく、ベンゼンやPXなどの原料を外部から調達することで生産ラインのフル稼働を維持している。