ニュース 政治 作成日:2019年5月2日_記事番号:T00083302
宋楚瑜・親民党主席はこのほど、訪問先の広東省深圳市で中国・新華社のインタビューを受け、中国の習近平国家主席が最近提唱した一国二制度に基づく中台交渉構想に支持を表明した。しかし、発言内容があまりに中国政府寄りだったことから波紋を広げている。1日付聯合報などが伝えた。
習主席は最近、中台の各政党、各界が推薦する人物が中台関係や民族の将来について、幅広く突っ込んだ交渉を行うことを提案していた。中国政府が掲げる「一つの中国」構想に基づく政治交渉を台湾側に迫ったものと言える。
宋主席は「1992年の共通認識(92共識)」には、双方が「一つの中国」の原則を認める、統一を追求するという二つの基本精神があるとし、「親民党は(中台が一つの中国に属するという)両岸一中に一貫して賛成している。大陸も台湾も中国の一部分であり、統一された中国を求めることは両岸全ての中国人による共同の責任だ」などと発言。その上で、「座って話せば、解決できない問題はない」と訴えた。
しかし、発言が伝えられた後、宋主席の側近2人が相次いで親民党のポストを辞任した。対中政策を巡る宋氏の立場を受け入れることができなかったもようだ。
辞任したのは黄珊珊・文宣部主任、呉崑玉・文宣部副主任で、黄氏は「自分は一国二制度を支持しないし、台湾の主権を放棄することはあり得ない」とコメントした。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722