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4月新車市場、アルティスで成長回復


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2019年5月3日_記事番号:T00083307

4月新車市場、アルティスで成長回復

 4月の新車登録台数は3万4,680台で前年同月比0.6%増と、9カ月ぶりにプラス成長を回復した。首位のトヨタ車で人気の「カローラ・アルティス」と「RAV4」の新モデルの大量納車が始まり、ほぼ独力で市場をけん引した。第2四半期は好調が持続する見通しだ。3日付工商時報などが報じた。

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 アルティスの4月新車登録台数は3,276台で台湾生産車として首位、RAV4も2,661台で輸入車市場で首位となった。トヨタ以外の新モデルでは、日産の台湾生産スポーツ用多目的車(SUV)「キックス」が1,366台で前月から販売が増えた。フォードの台湾生産セダン「フォーカス」も725台と従来予想を上回った。

 これら新モデルは引き続き好調な販売が期待できる。新車市場は5月も3万6,000台でプラス成長を維持し、第2四半期は昨年から続いた低迷を脱すると予想される。

 トヨタの台湾総代理店、和泰汽車の4月の新車登録台数は前月比25.3%増、前年同月比17.2%増の1万1,900台で、他ブランドを圧倒する成長幅を見せた。市場シェアは34.3%と、2015年12月以降での最高を記録した。

 一方、2~5位は軒並み減少した。▽中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)、3,746台(前月比1%減、前年同月比2.1%減、シェア10.8%)▽裕隆日産汽車、2,974台(前月比1.1%減、前年同月比1.8%減、シェア8.6%)▽ホンダ台湾、2,689台(前月比2.5%減、前年同月比8.9%減、シェア7.8%)▽台湾賓士(メルセデス・ベンツ台湾)、2,238台(前月比11.3%減、前年同月比0.8%減、シェア6.5%)──だった。

各社が販促セール

 絶好調の和泰汽車に対抗すべく、他ブランドは例年6月に開始する夏季販促セールに前倒しで着手した。

 裕隆日産汽車は高級輸入車「インフィニティQ70」全車種を30万台湾元(約110万円)引き下げ、入門モデルの最低価格を179万元に設定した。また、人気のキックスは、総額2万8,000元のオプションを配備したアップグレードモデルを80万9,000元の優待価格で数量限定で販売する。

 福特六和汽車(フォード六和モーター)は、台湾生産SUV「クーガ」の高級モデルを4万元引き下げる。新車買い替え補助の5万元を含め、76万9,000元から購入できる。この他輸入車の在庫一掃セールも行い、モンデオやマスタングの一部モデルを16万~20万元引き下げる。

 【表】