ニュース 電子 作成日:2019年5月6日_記事番号:T00083330
鴻海精密工業は2020年5月をめどに、米国ウィスコンシン州の第6世代パネル工場の量産を開始する。郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は5日、来年5月にウィスコンシン州知事を招いて成果を共同発表すると表明した。鴻海傘下の設備メーカーなどが協力し、工場建設を急ぐ。6日付経済日報などが報じた。
鴻海のウィスコンシン州ミルウォーキー工場区。工場建設部隊は現地入りしている(3日=中央社)
鴻海傘下の設備メーカー、帆宣系統科技(マーケテック・インターナショナル、MIC)の高新明董事長と東捷科技(コントレル・テクノロジー)の陳賛仁総経理は5日、ウィスコンシン工場のシステムエンジニアリング、生産設備、自動化システム受注について商談中と認めた。
マーケテックは主にリペア装置、自動化設備を担う。この他、漢唐集成(UIS)、盟立自動化(Mirleオートメーション)なども受注が見込まれる。
ウィスコンシン工場の一部には液晶パネルモジュール(LCM)ラインを設ける。今年第3四半期に完工、早ければ第4四半期に稼働する予定だ。
ウィスコンシン工場の統括責任者は、鴻海傘下の液晶パネル大手、群創光電(イノラックス)の丁景隆執行副総経理。低温ポリシリコン(LTPS)パネルや有機EL(OLED)パネル、将来的にはマイクロLED(発光ダイオード)パネル生産も視野にある。
サイズ拡大を視野
郭董事長は先週、トランプ大統領と会談後のインタビューで、降雪のため昨年10月より工事を中断したが、投資に変更はないと強調していた。来年5月の量産目標に向け、今年5月から11月までに工場棟の工事を完成させるよう指示した。郭董事長は20年1月の総統選への出馬意欲を表明しており、米国との友好関係、鴻海の投資継続、台湾メーカーへの商機創出は、有権者や投資家に対するアピール材料となる。
郭董事長は、米国は年間テレビ市場規模が4,000万台で中国に次ぐ世界2位の上、スマートオフィスや教室向けが押し上げ、テレビ平均単価は世界で最も高いが、現地にパネル工場がなかったと指摘した。もともと第10.5世代工場を建設予定だったことについて郭董事長は、技術者確保が困難なため、まず小さいサイズから着手し、徐々に拡大すると説明し、昨年夏にトランプ大統領に計画変更を報告済みと語った。
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