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台湾付近で中国が軍事演習増=米国防総省報告書


ニュース 政治 作成日:2019年5月6日_記事番号:T00083350

台湾付近で中国が軍事演習増=米国防総省報告書

 米国防総省は2日、中国の軍事力を分析した年次報告書を公表し、台湾を巡る軍事情勢について、中国が台湾付近での軍事演習を増やし、中台関係が難局に陥っていると指摘した。4日付聯合報が伝えた。

 報告書は中国が「説得と強制」の戦略を維持し、中台関係が停滞に陥っているとし、中国は「平和的統一」を強調しながら、台湾海峡での突発的事件への準備を進め、必要なときには武力で台湾を統一しようとしていると分析。中国がミサイル攻撃で台湾の上空防衛システムをピンポイントで破壊する可能性があると指摘した。また、中国軍の東風シリーズのミサイル以外に、射程距離400キロメートルの鷹撃62(YJ-62)ミサイルが台湾全体を射程圏に入れているとした。

 報告書はまた、中国軍の軍事力が多くの方面で米軍との差を縮めており、中国が独自に建造した空母が年内にも配備されるとの見方を示した。

 国防総省でアジア太平洋戦略を担当するランドール・シュライバー国防次官補は、「歴史的に見て、米国は台湾が脅威にさらされた時、台湾を適当な方式で援助してきた。将来的にもわれわれは台湾がその地位を守り、いかなる恫喝(どうかつ)も受けないことを望むと予想してよい」と明言した。