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当せん統一発票をネット公開、賞金横取りされる


ニュース 社会 作成日:2019年5月7日_記事番号:T00083380

当せん統一発票をネット公開、賞金横取りされる

 統一発票(公式レシート)番号くじは今年から、5等と6等に当せんした場合、紙のレシートに記載されたQRコードをスキャンすれば、インターネットを通じて賞金を受け取ることができるようになった。しかし先日、当せん者が喜びのあまりレシートの画像をネット上に公開したところ、その画像のQRコードをスキャンされて賞金を横取りされるトラブルが発生した。

 彰化県在住の女性が4月18日、たまっていた統一発票の番号を当せん番号と突き合わせたところ、自分の誕生日に当たる1月某日の買い物で受け取ったレシートが賞金1,000台湾元(約3,600円)の5等に当せんしていることが分かった。「遅れて来た誕生日プレゼント」に喜んだ女性は、当せんレシートを写真に撮り、フェイスブック(FB)上で公開。友人と喜びを分かち合った。

 しかし数日後、賞金を受け取ろうとレシートを持ってコンビニエンスストアに行ったところ、店員からこの番号の賞金は既に受け取り済みと告げられた。女性は納得できず、レシートくじを管轄する財政部中区国税局に問い合わせたところ、やはり同機関が昨年末にリリースした賞金交換用アプリ「統一発票兌奨」を通じて受け取りが完了しているため、重複して支払うことはできないと説明された。

 その後の調べによると、当選したレシートの賞金は、女性がFBに画像を投稿してから2時間足らずで受け取られていたことが分かった。女性は当せんしたレシートが手元にあるにもかかわらず、賞金を受け取れない状況に怒りが収まらず、警察に通報した。

 国税局員によると、当せんしたレシートの持ち主が、同様の手法で他人に賞金を横取りされた場合、それが事実と証明されれば賞金を受け取ることができる。一方、不当に賞金を入手した者は詐欺罪に問われる。

 ただ、トラブルを未然に防ぐため、当せんレシートの画像をネット上に投稿する場合は、QRコードを隠して公開するよう助言している。