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ASUS、Q1黒字転換


ニュース 電子 作成日:2019年5月8日_記事番号:T00083387

ASUS、Q1黒字転換

 パソコン大手、華碩電脳(ASUS)が7日発表した第1四半期純利益は前年同期比8%減の21億8,700万台湾元(約78億円)で、昨年第4四半期の赤字から黒字転換した。第2四半期末に投入予定のスマートフォン、PC新製品の貢献によって、下半期は前年を上回る見通しだ。8日付経済日報が報じた。

 第1四半期のブランド事業売上高は835億300万元で、前期比5%減、前年同期比7%減。粗利益率は11.5%で、前期比7.4ポイント上昇、前年同期比2.5ポイント下落だった。スマホ事業の損失は約2億5,000万元と、近年で最も改善した。スマホ事業改革は間もなく完了し、下半期は新製品「ZenFone6」、ゲーミング(ゲーム用)スマホ「ROG Phone2」が貢献する見通しだ。

 インテルの中央演算処理装置(CPU)供給不足の影響は、出荷量全体の1割未満にとどまった。供給不足は第1四半期より緩和し、第3四半期までに大幅に改善する見通しだ。

 同社は、スマホ事業以外の第2四半期売上高は700億~750億元と、前年同期の714億元を上回ると期待している。今年は薄型軽量ノートPCの出荷割合をノートPC全体の半分まで高め、ゲーミング用出荷台数は前年比15~20%増を目指す。

淡水で土地取得、R&D拡大

 同社は7日、新北市淡水区に米製薬大手、ファイザーが所有する土地と建物(4,149坪)を14億2,000万元で取得すると発表した。研究開発(R&D)用に充てる。

 米中貿易戦争の再燃について胡書賓共同執行長は、影響は限られると指摘。昨年段階でサプライチェーンや受託生産メーカーと交渉、影響を受ける製品は台湾やベトナムに生産を移転したと説明した。