ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

化繊各社、PTA高騰で減産へ


ニュース その他製造 作成日:2008年6月24日_記事番号:T00008344

化繊各社、PTA高騰で減産へ


 域内一貫化学繊維メーカーの遠東紡織(ファーイースタン・テキスタイル)、南亜塑膠(南亜プラスチック)、中国人造繊維(中繊)、東和紡織印染が、7月から大規模な年次補修を実施して減産を行うもようだ。燃料および電力の値上げに原料価格上昇が加わってコストを消化できず、減産により損失を抑えたい考えだ。24日付経済日報が報じた。

 減産の背景には、化繊原料のパラキシレン(PX)の7月契約価格が1トン当たり300米ドル以上値上がりし、さらに高純度テレフタル酸(PTA)も、大手メーカーの三菱化学が23日、7月の契約価格を同200米ドル大幅に値上げすると表明したことがある。

 業界関係者によると、今回の国際原油価格高騰に端を発する原料価格の上昇は、過去数年間の中国におけるポリマー生産能力激増よりもさらに厳しいものとなるという。中国、米国、日本PTAメーカーによる大減産実施に加え、化繊メーカーはさらなる淘汰の波にさらされることになる。