ニュース その他分野 作成日:2019年5月13日_記事番号:T00083479
蔡英文総統は10日、米中貿易戦争の再燃を受けて「国家安全幹部会議」を開催。会議後の記者会見で、「台湾で受注、中国で製造、米国に輸出」の三角貿易モデルが変化を迫られることに伴い、「メード・イン・タイワン」によって「メード・イン・チャイナ」に取って代わるとの野心的な目標を示した。11日付蘋果日報などが報じた。
蔡総統は、米国は中国からの輸入品2,000億米ドル相当に対して制裁関税を10%から25%に引き上げたものの、現時点では台湾に対する影響は限定的との見方を示した(10日=中央社)
蔡総統は、米中の貿易面での衝突は長期的かつ構造的な問題で、世界の貿易秩序とサプライチェーンを根本的に変えるため、台湾の三角貿易モデルにも変化がもたらされると指摘。台湾は、台商(海外で事業展開する台湾系企業)のUターン強化、高付加価値のサプライチェーン再構築、産業の全面的な転換・高度化を目標とし、同時に米国と自由で公平な貿易を主軸とした二者間協定を結び、高容量・高質量の「メード・イン・タイワン」によって「メード・イン・チャイナ」に取って代わり、米国輸出の主力に据えるとの考えを示した。
会議では▽金融経済の安定強化▽台商のUターンに対する支援強化▽産業の転換と高度化加速▽経済構造の改善強化▽世界における協力の加速▽中国による吸引効果防止強化と貿易秩序の維持強化──など、米中貿易戦争の再燃に対応するための八大綱領を採択した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722