ニュース 機械 作成日:2019年5月14日_記事番号:T00083494
エレベーター最大手、永大機電工業の経営権を握った新任の許作名董事長は13日の董事会で蔡鋒杰総経理の解任決議を押し切り、永大中国法人の総経理特別助理を歴任した蔡尚育氏を後任の総経理に任命した。14日付工商時報が伝えた。
許氏は大株主、宝佳集団の支持を得て、5月初めに永大董事長に就任。直後に日立製作所と宝佳集団という二大株主間の調整役を果たすなどと表明していたが、総経理のすげ替えは粛清人事と言えるため、日立との溝はさらに深まったとみられる。
日立が支持する独立董事(社外取締役)の黄福雄氏は「許氏は董事長に就任したばかりであり、会社経営の安定性を重視すべきだ」とした上で、蔡鋒杰氏が担当する台湾事業は赤字の中国事業とは対照的に成長を続けており、総経理を交代させる正当性と必要性はないと主張した。
日立は追加的な株式公開買い付け(TOB)こそ実施しないが、永大の株式の追加取得を続けており、9月以降に臨時株主総会を招集し、董事の全面改選に持ち込むのではないかとの観測も浮上している。
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