ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

タイヤのケンダ、ベトナム工場拡張に15億元


ニュース その他製造 作成日:2019年5月16日_記事番号:T00083551

タイヤのケンダ、ベトナム工場拡張に15億元

 タイヤ大手、建大工業(ケンダ・ラバー、KENDA)は15日、ベトナム完全子会社の建大橡膠(越南)に対する15億台湾元(約53億円)の増資を発表した。米中貿易戦争を受けて、中国工場に代わりベトナム第2工場でセダン用やスポーツ用多目的車(SUV)用タイヤなどを増産し、米国や欧州へ輸出する計画だ。16日付工商時報が報じた。

 同社は、米国が5月10日より、中国製ゴム製品への追加関税を10%から25%に引き上げており、中国工場の米国向け輸出受注の生産移転を進めていると説明した。うちバイク用タイヤはベトナム、台湾工場に、自転車用タイヤはベトナム、インドネシア、台湾工場に、産業車両用タイヤはベトナム工場に移管する。中国の深圳工場、天津工場、昆山工場での米国輸出向けの年間売上高は20億元だった。

 ベトナム第2工場はセダン用、SUV用、ピックアップトラック用タイヤを生産しており、日産能力は4,000本近い。自動化設備や自動倉庫を導入し、年内に日産能力1万本、2020~21年に2万本を目指す。ベトナム第1工場はバイク用、自転車用、産業車両用タイヤを生産しており、年産額は20億~30億元。増資後の建大橡膠(越南)の資本金は21億2,300万元。

雲林の研究開発ビル、9月完成へ

 同社は、雲林科技工業区で研究開発(R&D)ビルを建設中で、今年9月に完成、年末に稼働する予定だ。投資額は10億元以上。完成後、セダン用、バイク用、産業車両用タイヤや原材料の配合の研究開発部門を移転し、自転車用タイヤ、タイヤチューブの研究開発部門は本社の研究開発センターに残す。研究開発者は250人へと、現在より100人増やす。