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作成日:2008年6月24日_記事番号:T00008357
ファウンドリー2強、需要増で下半期は業績回復へ
世界的な景気低迷や台湾元高の影響を受け、上半期は成長に陰りが見えたファウンドリー2強の台湾積体電路製造(TSMC)と聯華電子(UMC)だが、証券会社では、米国経済が第3四半期に谷底を過ぎ、パソコン、ネットワーク・通信市場でハイシーズンに入ることなどから、ファウンドリー2社は顧客の積極的な発注に支えられ、上半期の停滞状況を脱するとみている。24日付蘋果日報が報じた。
TSMCの5月の連結売上高は前月比3.3%増の298億台湾元(約1,060億円)だった。証券会社によると、6月も小幅成長が続き、第2四半期の連結売上高は、同社予測範囲内の前期比1.8%増の約890億元となる見込みだ。同社は第3四半期、需要の回復により生産能力利用率が110%まで上昇するとみられ、連結売上高は前期比12.7%増の1,002億元に達するとの予想だ。通年では3,770億元となる見通し。
また、聯華電子(UMC)の胡国強董事長は先日の株主総会で、「今年のハイシーズンは例年ほどの需要が見込めない」と消極的な見通しを語った。しかし証券会社では、UMCの第3四半期売上高は約10%成長し282億元、通年では約1,047億元となるとの予測だ。