シルクスクリーン印刷やステッカー印刷など特殊印刷大手、政伸企業（トランスアート・グラフィックス）の李煜培総経理は16日、1,000万台湾元（約3,500万円）を投じてベトナム・ビンズオン省に建設中の新工場で６月末にステッカー印刷製品の生産を開始するとの見通しを明らかにした。同工場の年産額は2020年に3,000万元に達すると見込まれる。17日付工商時報が報じた。
政伸はまた、オランダの同業、ダブルプレス社の全株式を3,150万ユーロ（約38億7,000万円）で取得、買収しており、既に２月より約1,900万元の売上高貢献をもたらしている。李総経理は、顧客が米中貿易戦争を受けて生産する場所を中国から変更したいと考えた場合、台湾、ベトナム、欧州を選択できると強調した。
この他、政伸は6,000万～7,000万人民元（約９億5,000万～11億1,000万円）を投じて中国・福建省漳浦県に新工場を建設しており、８月に工場の構造が完成する見込み。その後、深圳市（広東省）、太倉市（江蘇省）、天津市に開設している既存の中国工場を漳浦工場に統合する計画で、年内にも設備の搬入を開始する予定だ。
