ニュース
電子
作成日:2008年6月24日_記事番号:T00008359
華碩の光ドライブOEM、パイオニアとの提携解消へ
華碩電脳(ASUS)と、同社光ディスクドライブのOEM(相手先ブランドによる生産)顧客であるパイオニアは、7月の契約期間終了を機に提携関係を解消するもようだ。これにより華碩の光ディスクドライブ部門は、存続か廃止かという問題に直面するとみられる。ただ華碩は23日、同部門の廃止を否定した。24日付電子時報が報じた。
販売業者によると、華碩は2007年5、6月から自社ブランドのDVD-ROMおよびDVDレコーダーを自社生産せず、外注するようになっている。このため、市場では華碩が同部門を廃止するのではないかとの観測が絶えない。
華碩は現在世界第5位の光ディスクドライブ・サプライヤーで、通年出荷台数は1,000万台規模だ。ただ、ライセンス料問題に悩まされており、採算規模に達していない状態だ。重要顧客であるパイオニアとの関係が解消された後、華碩の動向に注目が集まる。業界関係者によると、華碩は競争力のあるOEM事業やマザーボード、Eee PCなどの製品に専念し、光ディスクドライブ部門は売却するか廃止する可能性が高いとしている。
一方、同日付経済日報は、パイオニアは華碩との提携解消後、光ディスクドライブを自社生産に戻すほか、新たな提携先も模索しているとされ、観測では建興電子科技(ライトンIT)になるとの声が高いと伝えている。