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記事番号:T00083592
2019年5月20日15:54

 中堅航空会社、遠東航空(ファーイースタン航空)は17日、新潟便を含む日本、韓国、中国、フィリピン、ベトナムの計7路線で一時運休を決めたと突然発表した。これにより、就航先のダナン(ベトナム)やパラワン(フィリピン)などで旅行客が台湾に戻る便を失う事態となり、乗客の迷惑をまるで考えない同社の姿勢に怒りの声が広がった。20日付蘋果日報などが報じた。

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 一時運休となった路線は▽桃園~新潟▽桃園~済州▽台北松山~天津▽台北松山~太原▽桃園~ダナン▽桃園~パラワン▽桃園~ボラカイ──。新潟と済州は今月末までに計3便を、天津は2便、太原は1便をキャンセルする。ダナン、パラワン、ボラカイは6月末までフライトを中止する。当初は対象に含められた福島は、交通部との協議の結果、運休を取り消した。

 突然運休を決めたのは、交通部に定められた月間飛行時間の超過を避けるためだった。同社の保有機13機のうち、MD80型機8機は機齢21~28年と老朽化しており、▽2018年7月、澎湖発松山行きでエンジンの部品が壊れて故障▽19年3月、ボラカイのカリボ空港で着陸ミス▽19年4月、新潟空港着陸の際、機械の故障で機内に濃煙が立ち込める──などトラブルが相次いでいる。

飛行時間制限守るため

 このため交通部は 遠東航空に対し、月間1,350時間の飛行時間制限を設けていた。しかし同社は今年1月にパラワン、ボラカイ路線に就航したため、3月以降、制限時間を超過するようになった。5月は15日時点で半月の制限時間に当たる675時間を125時間オーバーしてしまったため、急きょ下旬のフライト運休を決定した。

 だが、突然の決定だったため、同社によるとツアー客を中心に1,084人の旅行客が帰りの便を失った。このうち、旅行会社の手配を通じて他社便利用で19日までに台湾に戻ったのはダナンとパラワンを合わせて326人にすぎない。旅行会社から無責任との強い批判が巻き起こったため、李梓煌同社総経理は、旅行会社と旅行客に対して適切な補償を行うとの考えを示した。

/date/2019/05/20/00top_2.jpg李総経理は、粗過ぎる対応だったと運休措置を謝罪した(19日=中央社)

 交通部は遠東航空に対し、一定期間内に賠償対応を行うよう命じ、未達の場合は60万~300万台湾元(約210万~1,050万円)の罰金処分を科すと表明した。

 突然の運休で影響を受けた旅行客は7,000人に上るとみられる。台湾の航空業界では復興航空(トランスアジア航空)も16年11月に突然解散を発表して利用者10万人を混乱に陥れており、遠東航空は今回、顧客ファーストの姿勢に著しく欠ける悪(あ)しき業界体質を改めて見せ付けた形だ。

【表】

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