ニュース 金融 作成日:2019年5月21日_記事番号:T00083629
建設業を主力とする宝佳集団が金融持ち株会社の台新金融控股(台新金)の株式を大量処分し、持ち株比率を昨年4月時点の9.08%から今年4月までに1.8%にまで引き下げたことが台新金の情報開示で明らかになった。21日付蘋果日報が伝えた。
「物言う株主」として金融業に積極的に投資している宝佳集団は昨年、台新金の株式を大量に取得し、持ち株比率を9.95%まで引き上げ、金融監督管理委員会(金管会)への届け出基準となる10%に迫っていた。
しかし、宝佳集団は台新金による昨年の役員改選で董事を送り込むことを画策したが失敗。これを受け、宝佳集団は台新金の株式を手放したとみられる。宝佳集団は1年間で7億7,000万株を放出し、100億台湾元(約350億円)以上の資金を引き揚げた計算だ。
一方、宝佳集団は永豊金融控股(シノパック・フィナンシャル・ホールディングス)の株式を買い増している。昨年8月現在の持ち株比率は6.18%だが、昨年末時点で8%前後の株式を保有しているとされる。永豊金は役員改選は来年で、宝佳集団は永豊金が今年6月に開く株主総会に董事の増員を提案しているが、否決が確実視されている。
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