ニュース 電子 作成日:2019年5月22日_記事番号:T00083643
米国が中国のスマートフォン、通信設備大手、華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)に対する事実上の制裁を発動した中、ファーウェイは独自開発した人工知能(AI)チップ「麒麟(Kirin)」で対抗する構えだが、同チップは台湾積体電路製造(TSMC)の7ナノメートル製造プロセスを採用しているため、TSMCのファーウェイに対する姿勢が、米国の圧力で変化するかどうかが注目点として浮上してきた。22日付聯合報が伝えた。
それを示すかのように、中国メディアは評論でTSMCの動向に高い関心を示し、「米国の攻勢に対し、ファーウェイは全く準備していないわけではないが、今回の戦いの不確実性はTSMCにある。米国人は必ず台湾とTSMCに圧力をかけるだろう」と評した上で、「歴史の十字路でTSMCは正確な選択を下すことができるだろうか」と疑問を呈した。
評論は「TSMCが必要とする設備、技術などは欧米に握られており、米国のファーウェイに対する圧力が極限に達すれば、TSMCも退路を断たれる」との見方も示した。
現在ファーウェイのスマホ最新旗艦機種「P30」はTSMCに生産を委託した「麒麟」を使用している。TSMCがファーウェイとの関係を断ち切った場合、ファーウェイのスマホ販売は打撃を受けることになる。
TSMCは現時点でファーウェイへの出荷計画に変更はないとしているが、市場の懸念を払拭(ふっしょく)するには至っていない。
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