バイク最大手、光陽工業（KYMCO、キムコ）は21日、アンチロック・ブレーキ・システム（ＡＢＳ）を搭載した排気量125ccの新７車種を発売した。価格は５万9,500～８万7,500台湾元（約21万～31万円）で、来年末までに購入した場合、ＡＢＳ搭載車種に支給される4,000元の補助金と新車買い替え補助で最低５万元未満となる。22日付自由時報が報じた。
キムコは「安全守護者」と銘打ち、20年以上の開発に裏付けられたＡＢＳの事故低減性能をアピールした（キムコリリースより）
キムコの柯俊斌執行長は、台湾の125ccバイク販売台数は年間約40万台で、同社が半分の約20万台を占めると説明。同社の今年のＡＢＳ搭載125ccバイク販売台数は10万台に達し、同社全体の約半分を占めるとの見通しを示した。さらに、将来的に台湾の125ccバイク販売台数は年間45万台まで拡大し、このうちＡＢＳ搭載車種が21万台を占めると予測した。
台湾では今年からバイク新車種にＡＢＳなどの搭載が義務付けられ、販売価格が上昇したことを受け、125cc以下の新車に対し、交通部がＡＢＳ搭載車種に4,000元、コンバインド・ブレーキ・システム（ＣＢＳ）搭載車種に1,000元の補助金を支給している。
