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記事番号:T00083673
2019年5月23日15:36

 通信キャリア最大手の中華電信などは22日、中国の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)のスマートフォン販売を、在庫品限りで取りやめると表明した。基幹アプリを提供するグーグルのファーウェイ新機種向け供給停止検討を受け、台湾の他、日本、英国でも販売取りやめの動きが相次いでいる。中国勢に押されていた華碩電脳(ASUS)など台湾ブランドにとっては、シェア奪還のチャンスだ。23日付蘋果日報などが報じた。

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 中華電信と台湾大哥大(台湾モバイル)は、ファーウェイの今後の新機種の販売を取りやめると表明した。台湾では既に販売されている最新機種「P30」「P30 Pro」を含む在庫品の販売は継続する。

 他の通信キャリア大手、▽遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)▽亜太電信(アジア・パシフィック・テレコム)▽台湾之星電信(台湾スターテレコム)──は在庫品の販売を継続する。今後の新機種については、影響を注視する、今後明らかにするなどとしており、判断を持ち越した。

 消費者は、ファーウェイが米国による事実上の輸出禁止措置の対象となり、グーグルの新機種へのサポート(技術的支援)停止が伝えられたことで、ファーウェイ製品に対する警戒を強めており、在庫品の販売は困難に直面するとみられる。シンガポールメディアは、インターネットのショッピングサイトでは、発売されたばかりの「P30 Pro」が2割引きで販売されていると伝えた。

各国で取りやめ相次ぐ

 日本の移動通信キャリア大手▽NTTドコモ▽KDDI▽ソフトバンク──などは、21日に日本で発表されたばかりの「P30」シリーズの予約受け付け停止や発売延期を決めた。

 ▽英通信最大手、BT傘下のEE▽世界最大の移動通信キャリア、ボーダフォン──は、英国で30日にサービスを開始する第5世代移動通信(5G)に対応した「Mate 20 X 5G」の販売を取りやめた。

ASUSにチャンス

 各国でのファーウェイスマホ販売取りやめ、消費者の広東欧珀移動通信(OPPO、オッポ)など中国ブランド全体への警戒感の高まりから、スマホ市場でシェアが大きく塗り替えられることは確実で、旗艦機種「ZenFone6」を発表したばかりの華碩電脳(ASUS)がこれを追い風にどこまでシェアを拡大できるかが注目される。

 ファーウェイの台湾での4月販売台数シェアは8.9%と、「P30」シリーズ販売開始で4位に浮上していた。1位から3位は▽アップル(シェア24.1%)▽サムスン(23.3%)▽OPPO(9.2%)──で、ASUSは5位で8.1%だった。

【図】

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