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学歴詐称の女、就職・結婚で大成功?


ニュース 社会 作成日:2019年5月23日_記事番号:T00083695

学歴詐称の女、就職・結婚で大成功?

 名門国立大学の清華大学で修士号を取得したと詐称して大企業の面接を受け、高い報酬の職に就いた上、その偽プロフィールで大企業務めの高学歴男性とゴールイン。幸せな人生をつかみとったかと思いきや──。

 結婚相手となった男性は、博士号を取得し、ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)に勤めていた。前妻と離婚した後、子供を引き取って育てており、インターネットの出会い系サイトでシングルファザーのつらさを吐露したところ、同じ境遇にある女性(44)と知り合い、徐々に関係を深め、結婚した。

 男性は年収数百万台湾元(1元=約3.5円)の高給取りだったが、結婚後しばらくすると、妻が夫名義のクレジットカードで頻繁に買い物をするようになり、車の名義も妻に変更するよう求めてきたことから不信感を抱いた。

 また、妻の言葉遣いが修士修了とは感じられず、男性は、妻が執筆した修士論文を入手。内容に関して質問したところ、妻は何も答えられなかった。

 疑念が拭えず、2人の間の溝は深まる一方で、結婚後1年ほどで破局した。男性は離婚後、元妻の写真を持参し、清華大で確認したところ、同姓同名の女性は存在したが、顔は似ても似つかぬ別人だった。

 清華大は文書偽造の容疑で女を刑事告訴した。捜査当局の調べによると、女は11年前、企業の面接で清華大卒と学歴を詐称して採用されたが、わずか1カ月ほどで詐称を見抜かれ、あえなく離職となっていた。

 1年ほど前にも再び、偽の学歴を使用し、ハイテク企業に就職することに成功した。今度は学位証書を偽造し、同じ姓名に改名するほどの念の入れようだったが、能力不足から入社後9カ月で学歴詐称が発覚した。

 女は捜査当局の聴取で学歴を尋ねられると、「逢甲大学か静宜大学を卒業したかもしれない」などとあいまいな回答だったという。