ニュース 社会 作成日:2019年5月23日_記事番号:T00083696
日本の成人向けコンテンツメーカーが加盟する著作権保護を目的とした特定非営利活動法人(NPO)、知的財産振興協会(IPPA)の要請を受けた台湾の内政部警政署刑事警察局(刑事局)がこのほど、インターネット上に開設された海賊版アダルトビデオ(AV)サイトの運営拠点を摘発し、運営者などを逮捕するとともに海賊版DVD3万枚以上を押収した。IPPAはこれらサイトによる被害総額は11億台湾元(約38億円)に上るとしている。23日付中国時報が報じた。
IPPA台湾の羽部康裕代表(左)から警察に感謝状が贈られた(2日=中央社)
3C(コンピューター、通信、家電)製品の販売店が数多く出店することで知られる台北市大安区のショッピングモール「光華数位新天地(光華商場)」周辺エリアでアダルトショップを経営する男(53)は、AVのDVD販売による売り上げが減少してきたため、情報技術(IT)関連業者を通じて米国にあるサーバーを通じて「AVQ成人線上影城」、「Kiss tv線上影城」など海賊版AVサイトを4サイト開設。利用者から月額599元の会費を徴収し、会員に作品を鑑賞、ダウンロードさせていた。
今回の摘発を受けてIPPAは22日、台湾で記者会見を開き、動画を通してアダルト女優2人が刑事局に感謝し、引き続き著作権保護に向けた努力を求めた。
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