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宝華銀の資金不正流用、元幹部を取り調べ


ニュース 金融 作成日:2008年6月25日_記事番号:T00008371

宝華銀の資金不正流用、元幹部を取り調べ

 
 宝華銀行の元幹部が不良債権の転売、子会社株式の安値売却などで400億台湾元(約1,420億円)の資金を不正流用したとして、検察当局は24日、同行の劉維元董事長ら3人に出頭を求めるとともに、関係先10カ所を家宅捜索した。25日付工商時報が伝えた。

 宝華銀は昨年8月に財務危機で金融再建基金に接収されたが、行政院金融監督管理委員会(金管会)が作成した監査報告で、資金の異常な流れが認められたため、検察当局が捜査を進めてきた。
 
 これまでの調べで、劉元董事長らは2005年から06年にかけ、宝華銀の不良債権300億元相当や同行傘下のリース会社宝華租賃の株式4億元相当を不当な安値で関係先に売却していたことなどが判明している。また、関連の自動車ローン会社宝栄車貸に自動車ローンの獲得を下請けさせ、相場の数倍に上るローン契約手数料を支払い、その一部がリベートとして劉元董事長らに還流していたという。