ニュース 石油・化学 作成日:2019年5月27日_記事番号:T00083736
3元系(NMC)リチウム電池や特殊用途向け化学材料の康普材料科技(コアマックス)は、新竹県湖口郷の工場に2億台湾元(約7億円)を投じて、タイヤ接着促進剤や油性塗料の乾燥促進剤などに使用される水酸化コバルトの生産ラインを増設し、月産能力を250トンへと、現在の100トンから2.5倍に拡充すると表明した。新ラインは来年半ばの稼働予定だ。27日付工商時報が報じた。
コアマックスは生産増強について、米中貿易戦争の影響で中国産の水酸化コバルトに対して米国が関税を25%に引き上げたこと、および政府の台湾Uターン投資促進策に応じたものと説明した。
なおコアマックスは電気自動車(EV)用リチウム電池正極材の原料として主に硫酸ニッケルを生産しているが、同製品の生産ライン3本は既に満杯状態となっており、今後製造工程のボトルネック除去を進め、月産能力を現在の2,700トンから3,000トンまで高める計画だ。
この他、傘下の天弘化学(ウラナスケミカルズ)がEV用バッテリーの新材料分野に参入する方針で、現在、工場の拡張計画を進めている。
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