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鴻海、高雄に新工場建設へ


ニュース 電子 作成日:2019年5月28日_記事番号:T00083754

鴻海、高雄に新工場建設へ

 高雄市政府経済発展局(経発局)は27日、鴻海精密工業が同市大寮区の和発産業園区で1万2,000坪の用地を購入し、サーバーなどの製品を生産するスマートファクトリーを建設すると明らかにした。28日付経済日報が報じた。

/date/2019/05/28/01honhai_2.jpg赤で示された和発産業園区のうち、青色で示された区画を鴻海が購入する(高雄市政府経発局リリースより)

 鴻海は今年3月、高雄市に人工知能(AI)スマート工場を建設することで同市政府と提携覚書(MOU)を結び、その後、用地の視察を進めた結果、今月24日に和発産業園区の用地購入のための保証金を納付したという。

 鴻海の郭台銘(テリー・ゴウ)董事長は先ごろ、経済誌『天下雑誌』の取材に対し、中国の天津工場と深圳の一部工場での生産を高雄に移転し、台湾でハイエンドのサーバーやネットワーク機器を生産すると表明していた。

 鴻海工場の台湾移転は、米中貿易戦争の影響で米国が中国製サーバーに対する制裁関税を引き上げたことや、中国での人件費上昇が背景にあるとみられる。また、サーバーは情報セキュリティーに関わるため、米国の顧客が台湾の受託メーカーに対し、一部の製品は中国以外での生産が望ましいと要求しているとも伝えられている。