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台達化学の天津工場、一時停止検討


ニュース 石油・化学 作成日:2019年5月28日_記事番号:T00083760

台達化学の天津工場、一時停止検討

 石化大手、台湾聚合化学品(USI)傘下の台達化学工業(TTC)は、米中貿易戦争の再燃で下半期の景気への懸念を強めており、中国の天津工場の一時生産停止を検討している。28日付経済日報が報じた。

 台達化学の呉培基総経理は27日、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体合成樹脂)など同社の主要製品は▽エアコン▽冷蔵庫▽テレビ──などの家電や自動車部品に使用されており、米国による対中制裁関税の対象に含まれると説明した。

 台達化学は米中貿易戦争の影響で昨年第4四半期に赤字に転落。今年第1四半期は米中貿易戦争の緩和と中国政府による家電、自動車の購入補助金政策が追い風となり、1株当たり純利益(EPS)が0.6台湾元(約2.1円)と昨年通年の0.63元に迫った。しかし、米国が今月から2,000億米ドル相当の中国製品に対する制裁関税を25%に引き上げた上、早ければ6月にも3,250億米ドル相当の中国製品に対し最高25%の関税を課す見通しで、台達化学は先行きに対する慎重な見方を強めた。