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高速道で「ガソリン分けて」、乗用車にはねられ死亡


ニュース 社会 作成日:2019年5月28日_記事番号:T00083772

高速道で「ガソリン分けて」、乗用車にはねられ死亡

 中山高速公路(国道1号)の五股(新北市)~楊梅(桃園市)の高架区間(五楊高架道路)で27日未明、ガソリン切れ(ガス欠)で動かなくなった車の運転手の男性(41)が他の車からガソリンを分けてもらうため、車道に入って他の車に停車を求めようとしたが、はねられて死亡した。

/date/2019/05/28/19kakomi_2.jpgフロントガラスに開いた穴が、衝撃の強さを物語る(27日=中央社)

 警察の調べによると、男性は27日午前4時40分ごろ、自家用のアウディに妻子を乗せて五楊高架道路を南方向に走行していたところ、ガソリンが切れてしまった。このため車を路肩に止めて下車し、三角表示板を設置した後、他の車を止めてガソリンを分けてもらおうと妻に相談。妻は驚き「危ないからやめて」と止めたが、男性は聞き入れず、手にしたゴム製のチューブを振り回しながら車道の真ん中まで歩み出た。

 しかし、停車する車はなく16台が通過。そして、17台目にやって来た黒いセダンが男性を避け切れずに衝突、さらに、スポーツ用多目的車(SUV)が路上に倒れた男性をひいた。

 セダンの運転手(63)らはすぐに停車して当局に通報。しかし、男性は頭部が変形するほど衝撃を受け、全身を骨折し、病院に緊急搬送されたが間もなく死亡が確認された。セダンの運転手は「突然男性が現れたため全く反応できなかった」と説明している。

 事故を受けて内政部警政署国道公路警察局は、高速道路上で故障やガス欠が発生した際は、ハザードランプを点灯させて速やかに路肩に停車し、車両の50メートル後方(車道上で動けなくなった場合は100メートル後方)に三角表示板を設置。その後、ドライバーと同乗者は降車して、ガードレールや防護柵の外側で救援を待つよう呼び掛けた。

 なお、ガードレールなどの外に出られない場所の場合は、車両前方の避難スペースや非常電話付近に、こうしたスペースもない高架区間などの場所では、車両の20~30メートル前方で、できるだけ防護柵に近づいて救援を待つよう提言している。車道に出て車を止めるなどの行為は絶対にしてはならない。