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携帯電話対象の世論調査、蔡英文陣営の思惑外れる


ニュース 政治 作成日:2019年5月29日_記事番号:T00083795

携帯電話対象の世論調査、蔡英文陣営の思惑外れる

 民進党の総統候補決定方式を巡り、蔡英文総統は携帯電話を世論調査の対象に含めるよう主張しているが、蘋果日報が外部委託で実施した世論調査によると、携帯電話を対象にした調査で蔡氏の支持率は固定電話を対象とした場合を下回ったことが判明した。携帯電話を対象に含めれば、支持を上積みできると想定していた蔡氏陣営にとっては意外な結果になったとみられる。29日付蘋果日報が伝えた。

 調査は民進党から蔡氏、頼清徳前行政院長のいずれか、国民党から韓国瑜高雄市長が出馬するシナリオを想定して、23日から26日にかけて実施された。

 その結果、蔡氏は調査対象を全て携帯電話とした場合の支持率が35.4%で、全て固定電話を対象にした場合の支持率(35.9%)を0.5ポイント下回った。頼氏の支持率は全て携帯電話の場合が37.9%、全て固定電話の場合が38.8%だった。

 韓氏の支持率は調査対象を全て携帯電話とした場合、蔡氏との対決では42.3%、頼氏との対決では42%で、支持率の数値こそ全て固定電話を対象にした場合を下回ったが、蔡、頼氏に対するリードを保った。

 一方、頼氏は先週の民進党中央執行委員会で、蔡氏が世論調査で韓氏を上回った場合か頼氏が世論調査で韓氏を下回った場合には、蔡氏の出馬を支持する意向を示している。頼氏は想定されるさまざまな世論調査方式でいずれも支持率が韓氏を下回っており、総統選出馬は難しくなったとの見方も出ている。