ニュース 社会 作成日:2019年5月30日_記事番号:T00083820
中国の天安門事件から来月4日で30周年を迎えるが、中華電視(華視、CTS)が制作した中国、台湾、香港の過去30年間の民主化運動を追ったドキュメンタリー映画が、誠品(エスライト)グループの映画館から上映を拒否されたことが分かり、波紋を広げている。30日付自由時報が報じた。
誠品生活(エスライト・スペクトラム)の呉旻潔董事長は29日の株主総会で、15年オープン予定だった上海店の進捗(しんちょく)について初めて説明した(29日=中央社)
映画は、天安門事件からその後の台湾の野百合学生運動(1990年)、ヒマワリ学生運動(2014年)、香港の雨傘革命(14年)など民主化運動を記録した「1989躁動的理想-台港中30年民主路」。6月4日に著名映画監督の魏徳聖氏を司会として、松山文創園区(台北市信義区)の誠品電影院で上映する計画だった。しかし、誠品側が直前に契約を断ったため、急きょ上映場所が華山光点電影院(台北市中正区)に変更されることになった。
誠品は上映拒否の理由について「誠品電影院は文化・芸術のためのホールであり、政治活動は使用規定に合わない」と説明した。
公共メディアグループ、台湾公共広播電視集団(TBS)の蔡崇隆董事長は「文化・出版事業者である誠品が、政治的センシティブを理由に自主規制を行うのは、出版の自由を無駄にする行為だ」と批判した。
誠品は中国では蘇州と深圳に進出しており、上海店も計画している。中国進出のために、14年には香港店からチベットの人権に関する書籍を撤去した前例もあり、一部の従業員から批判が出ていた。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722