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台湾製工作機械、イタリアで貿易摩擦


ニュース 機械 作成日:2008年6月25日_記事番号:T00008383

台湾製工作機械、イタリアで貿易摩擦

 
 台湾製工作機械のイタリア向け輸出が急増する中、同国政府と関連業界が台湾製工作機械に付けられた「CEマーク」(欧州の品質基準を満たしていることを示すマーク)に対する検査を強化するなど、貿易摩擦に発展する兆しを見せている。25日付工商時報が伝えた。
 
 台湾製工作機械のイタリア向け輸出は昨年30%の伸びを示した後、今年1~3月期も前年同期比49%増の3,849万米ドルに達し、イタリアは台湾の輸出相手国で5位に浮上した。これに伴い、イタリアでは税関検査が厳しくなっており、CEマークの真偽だけでなく、基準を満たす操作説明書が添えられているかなどがチェックされている。また、台湾製工作機械の安全性に関する再検査が実施されるなど、風当たりが強まっている。

 台湾区機器工業同業公会(TAMI)は24日、違反行為があれば欧州向け輸出全体に影響が出かねないとして、台湾の業界各社にCEマークの関連基準を厳しく守るよう求める通達を行った。現地販売代理店からは、「税関当局の指摘を受け、欧州市場から締め出されることを防ぐため、安全基準を厳格に守ってほしい」との要請が寄せられているという。