システム開発会社、伊藤忠テクノソリューションズ（ＣＴＣ）は31日、人工知能（ＡＩ）やロボット事業を手掛ける台湾のベンチャー企業、碩網資訊（インツミット）のＡＩチャットボットサービスを日本で展開すると発表した。地方銀行、地方自治体、旅客関連業などの顧客サポート業務を主なターゲットとし、３年で30社への提供を目指す。
同サービスは、インツミットが独自開発した▽音声認識▽音声対話▽自然言語分析▽知識検索──などの技術を統合したＡＩプラットフォーム「SmartRobot（スマートロボット）」の機能の一つ。台湾域内の銀行の顧客サポート向けチャットボット市場でシェア80％を占める。
ＣＴＣは、スマートロボットは日本語、英語、中国語など多言語に対応しており、今後想定される訪日外国人向けサービスの拡充も可能と指摘した。ＣＴＣは、同サービスの導入、保守対応の他、既存のチャットシステムや企業内システムとの連携なども担う。
今回の提携に際し、スタートアップ企業の支援などを目的としたコーポレート・ベンチャー・キャピタル「ＣＴＣイノベーションパートナーズ」がインツミットに出資する。ＡＩエンジンの共同開発も視野にある。
