ニュース 商業・サービス 作成日:2019年6月3日_記事番号:T00083859
台湾マクドナルドを運営する和徳昌は31日、天母店(台北市天母西路)が6月20日午後8時をもって営業を終了すると明らかにした。同店は台北日本人学校のそばの路面店として天母の移り変わりを30年にわたって見守り続けてきたが、賃料高騰などにより閉店を余儀なくされた。1日付工商時報などが報じた。
同店の月間賃料は80万台湾元(約270万円)以上とされる。台湾マクドナルド幹部は、物件オーナーに賃料を引き下げる意向がないことや、商圏の変化を営業終了の理由に挙げた。
古くからの天母商圏では、2017年9月にハーゲンダッツの旗艦店が、18年5月にはスターバックスの新天母店が営業を終了していた。
不動産コンサルティング会社、瑞普萊坊(リプロ・ナイトフランク)市場研究部の黄舒衛総監は、▽天母は台北都市交通システム(MRT、捷運)が通っておらず交通の便が悪いこと▽新光三越百貨や遠東そごう(旧・太平洋そごう)の天母地区への進出▽台北市中心部の東区商圏や信義計画区の発展──が天母商圏の衰退を後押ししたと分析した。
17年に台湾マクドナルドの経営を引き継いだ和徳昌は、有望商圏やショッピングセンター(SC)への出店を進める一方、収益力の弱い店舗を整理しており、現在の店舗数は398店と引き継ぎ時に比べ2店舗増にとどまっている。
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