韓国瑜高雄市長は１日、台北市の総統府前で開かれた集会で演説し、「いかなる重要任務も担う準備ができている」と述べ、詰め掛けた支持者に対し、総統選への出馬意欲を表明した。２日付蘋果日報が伝えた。
大勢の支持者が青天白日満地紅旗の打ち振る中、声援に応える韓氏。集会には、最近下落気味の支持率を巻き返す思惑も込められていた（１日＝中央社）
韓氏は「この３年間、民進党の政権運営はひどいものだった」とした上で、「私はいかなる重要任務も担う準備ができており、中華民国のために粉骨砕身することを謹んで表明する」と述べた。その上で、「（総統選投票日の）１月11日には民進党を下野に追い込もう」と気勢を上げた。
集会には主催者側の発表で40万人が詰め掛けた。実際の参加者はそれを下回るとみられるが、警察は推計を明らかにしていない。
韓氏はまた、「金銭に頼った外交の悪習を改め、米国や日本の外交官と同様、国家間関係だけでなく経済的任務も負う『発財外交（豊かになる外交）』に転換すべきだ」と発言。諸外国との自由貿易協定（ＦＴＡ）の締結を目指す考えを示した。
今回の集会は国民党内での予備選出馬に向けた旗揚げ式的な位置付けだった。韓氏は８日に花蓮、22日に台中でも大規模集会を予定している。
